ヘッドホンと殺虫剤で武装した植物学者。木の中の「音」世界を研究し、 ヤシの植林地を破壊し食べつくす害虫の大発生を食い止めよと、一人で模索している。
 
密集する特徴のないマンションやアパート群のなかで、魔法の如く出現しているお城の持ち主であり管理人。 現在、城は映画のセットや多目的ホールとして使われている。ブルジョアを装い葉巻を燻らせて偽りの今を生きている。
もともとはピエモンテ州出身の高貴な家柄だった老紳士と大学生の娘。 仮住まいとしてあてがわれた場違いなほどにモダンなアパートの一室で生活をしている。 手狭な部屋で世間話から高尚な話題までおしゃべりしながら時を共に過ごしている。
 
キラキラと光る救急車と蛍光色のユニフォームという宇宙飛行士のような出で立ちで環状線を巡回する救急隊員。 排水路に転落した男性の体を温め、大破した車からスピード狂の若者を助け出す忙しい日々を過ごす。 その間を縫って年老いた母親の面倒をみている。
後継者がいないことを嘆くであるウナギ漁師7台目。環状線の騒音の影に潜むテヴェレ川のほとりに住んでいる。 その独自の人生哲学を語りながら、昔ながらのボーㇳを操る。
 
子守唄を口ずさむ両性具有の車上生活者。人生を嘆きながらも仲間たちと明るく逞しく生きている。